先日は尾道で計画した社屋の竣工写真撮影を行いました。
この建築には船舶修理を行う会社と
外航船舶の船主業を営む2つの会社が入っています。

両社を束ねる社長室を中間階の中心に据え
その上下にそれぞれの執務空間を配置しました。
1階では船のドックの動きに視線が向かい
2階ではドックの先に広がる瀬戸内海の景色までが
室内へと取り込まれます。

屋上には周囲の風景をゆるやかに見渡せる
デッキスペースを設けました。
来客との対話の場として
あるいは社員の方々がふと外に出て
風を感じられる場所になることを思い描いています。

1階、2階、屋上階のスラブは
見る方向によってずれながら重なり合います。
そのずれによって上下階のあいだに
視線の抜けや気配の重なりが生まれ
空間に緩やかなつながりを与えています。
用途ごとに階を分けながらも
建築全体としてはひとつの気配の中にある。
そんな関係をかたちにできればと考えました。
写真の公開は5月を予定しています。
