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About The Project
青崎の家
視線の多様性
敷地は広島市中心部から南東に位置する住宅地。北側道路に面して高さ5m程の擁壁が聳え立ち、階段を登って敷地にアクセスする。擁壁の上は広大な平地となり、さらにその先の南面も4m程の擁壁が立つ。この雛壇状に造成された敷地に夫婦と子供と愛犬のための住宅を計画した。まず東西に建つ隣地からの視線を調整するため、2つのヴォリュームを東西に寄せて配置し、壁量も増やすことで構造としての剛性も負担させる。それに挟まれるように南北に抜けるオープンスペースをつくった。このスペースはリビング、ダイニング、ドッグスペース、テラスとして利用する。オープンスペースの北側は間口の広い開口を設け、これをひな壇状に分けた。高さを抑えた下段をドッグスペース、上段を南北に通すための風道としている。ドッグスペースも同様に開口を設け、人も犬も南北に様々な景色を望みながら暮らすことができる。南側は間口と奥行きの広いテラスを配置して、南庭と地続きに連続させた。庭で遊ぶ子供と犬の様子をここで望むことができる。2階のオープンスペースは北側の都市景観を一望することができ、ここに子供室を配置した。
壁量を明快に分けることでオープンスペースをつくり、人と犬の視線を考慮しながら開口をつくったことがこの住宅の特徴であり、人と犬のための最良の暮らし方が提案できたのではと考えている。
Date. | 2017.02 |
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Principal use. | 住宅 |
Location. | 広島県広島市 |
Structure. | 木造2階建て |
Site area. | 378.89㎡ |
Total floor area. | 136.64㎡ |
Photo. | 矢野 紀行 |
Assistant | 小松 涼子 原田 豊嘉 |
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Construction | マリモハウス |
Structural design | 堀江構造設計事務所 |