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About The Project
道後南の家
大きな吹抜と天窓による光と風の循環
松山市の市街地から少し離れた住宅地に計画した住宅。四方が建物に囲まれた旗竿敷地で、特に西側は集合住宅であることから午後からの日照確保が難しい。そのため、空に大きく開いた内部空間をつくることで安定した光を採り込む計画とした。建築の中心に大きな吹抜をつくり、そこに4つの天窓を設けて、1階まで含めたすべての居室に光を届けている。さらに、ヴォリュームを北側に寄せて南だけに庭をつくるのではなく、南北それぞれに庭を配置することで風道をつくり、諸室に送り込まれた風は吹抜を通り空へと抜けていくという「重力換気」を採用している。
外壁材は敷地内外に光を回す目的で白を採用した。その場合、経年変化による汚れが懸念され、特にサッシ下枠からの雨だれが目立つ傾向にある。そこで、笠木と水切りの出幅を外壁から100mmほど出し、かつサッシ高さと水切りの高さを揃えることで、汚れなどが外壁に直接付かないような納まりとした。さらにこの笠木と水切りの水平ラインのリズムが、シンプルなボックス型の外観に特徴をつくりだしている。外壁材は455mm幅と910mm幅を採用した。水切りのラインで幅を切り替えて、目地幅の違いが外観デザインにささやかな表情をつくり出している。
Date. | 2017.03 |
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Principal use. | 住宅 |
Location. | 愛媛県松山市 |
Structure. | 木造2階建て |
Site area. | 251.22㎡ |
Total floor area. | 119.23㎡ |
Photo. | 矢野 紀行 |
Construction | 日吉産業株式会社 |
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Structural design | 堀江構造設計事務所 |
Furniture | wood_furniture+1 二宮 靖夫 |
Award | NICHIHA SIDING AWARD 2018 グランプリ |
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Press | Na-view vol.463 |