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江波の家 2019

House in Eba

江波の家 2019

環境と建築を繋ぐ接庭

 広島市内に建つ設計者の自邸です。初めて敷地を訪れたとき、目の前の江波山を貫通するトンネルと擁壁によって敷地のほとんどが日影で覆われ、トンネルを抜けるとさまざまな企業の工場が建ち並ぶためか車の往来が多く、形も不整形でした。このネガティブな条件が先行する敷地は、周辺地域の中では扱いづらく、どこか取り残された場所のように見えましたが、住宅やビルが混在する市街地とは思えない緑豊かな環境の広がりは、それらを上回る魅力に感じられました。
 建物内から見える遠景を取り込むだけでなく、自らつくりだした近景を環境に重ね合わせることで建築、周辺環境、庭が渾然一体と繋がる関係を生み出したいと考えました。この敷地では地表面を建築の主体として考えたとき、擁壁と日影に向き合うばかりで建築と緑の地続きで豊かな関係は生まれそうもありません。そこで高低差のある擁壁をそれぞれ計測したところ、緑豊かな景色が一望できる高さは地表面からおよそ4mから存在することがわかりました。
まず2階を主体となる家族の集まる場とし、その内外の境界に植栽で満たされた半外の場を環境と建築をつなぐ「接庭(つぎにわ)」と定義して設えました。接庭は地表面からの高さを4mに近づけることで緑豊かな遠景と水平に重なり合い、奥行きのある風景を生み出しています。また、接庭は樹木へ採光が行き渡るよう、南東方向に伸ばすことで奥行きの異なる雁行形状となり、耐力壁も併行して配置することで日射しや隣地からの視線を緩やかに調整しました。接庭と共に入り組んだ建築の外形は、江波山南西の景色と重なり合い、街並に新しい風景をつくっています。
 接庭と定義した場が近景となり、遠景と重なることで風景となる。地表から持ち上げた接庭によって、内から見た暮らしと環境、外から見た建築と環境が接ぎ合わされた、相補的な関係性がつくり出しました。

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  • Date 2019.11
  • Principal use House
  • Location 広島県広島市
  • Structure 木造
  • Site area 196.12㎡
  • Total floor area 114.26㎡
  • Photo 矢野 紀行
  • Construction ホームテック
  • Structural design 堀江構造設計事務所
  • Landscape Neat Garden 伊谷 純
  • Furniture arflex
  • 小松事務所オリジナル
  • Kitchen 松岡製作所
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