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About The Project
府中町の家
環境から導かれた光と風の循環
広島市東部の再開発が進む地域に建つ住宅。現在は開発途中であるが、今後ますます戸建住宅や集合住宅などが建ち並んでくること、交通量が多くなることが予想される。敷地は角地のため視線の広がりと日照に恵まれており、この恩恵を受けながら開放的に生活することを望まれた。
まず敷地の南北に余白をつくり、その間に挟まれるかたちでヴォリュームを配置する。北側は2階にバルコニーを配置し、5mほどの縦ルーバー外壁として採用した。ルーバーは視線をゆるやかに遮りながら室内に心地よい風を送り込むと同時に、南からの直射光を間接光に変換し、室内に安定した光を取り入れている。南側は近隣住宅との視線が交錯することが予想されるため、外壁に開口部をなくして大きなトップライトをかけて、南からの採光を1階まで採り込んだ。さらに南側は階段、廊下といった移動空間とし、中庭も並べて配置することで、空の移ろいと緑の豊かさを感じながら往来を楽しむことができる。
北側のルーバーに囲まれた外部は間接光を優しく取り込む涼空間、南側はトップライトからの直射光で暖められた空間となり、この温度差を利用した重力換気によって、心地よい風の流れを室内に送り込んでいる。
Date. | 2015.11 |
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Principal use. | 住宅 |
Location. | 広島県広島市 |
Structure. | 木造2階建て |
Site area. | 100.10㎡ |
Total floor area. | 94.50㎡ |
Photo. | 矢野 紀行 |
Construction | 有限会社 ホームテック |
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Structural design | 藤木構造設計事務所 |
Landscape | 小松隼人建築設計事務所 |