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About The Project
HOUSE A
反転する庭と暮らしの建築
地域に開かれた店舗と、プライバシーを保ちながら外部環境と緩やかにつながる住まいを併設した店舗併用住宅である。1階は周辺環境へと視線と動線を拡張するように外周部へ庭を配置し、店舗空間が街ににじみ出す構成としている。一方、2階の住宅部分では空間構成を反転させ、中央に庭を据え、諸室がそれを取り囲むコートハウス形式を採用した。外周に庭をもつ1階と、内側に庭を抱く2階。この図と地が反転した構成によって、建築は地域との接続と生活の内側への静かな広がりという、異なる性格を同居させている。
住宅部分は1階に設けた玄関ホールから2階へアプローチする動線とし、玄関ホールや階段、廊下といった移動のための空間にも展示機能を備えた。アートに造詣の深い建主の要望に応えるため、家全体がギャラリーとして振る舞うよう計画している。回廊形式の廊下からはアートと庭を同時に眺めることができ、生活と鑑賞行為が自然に交錯する。
中央の庭は、アウターリビングとアウターダイニングに緩やかにゾーニングされ、深い軒によって守られたリビングの延長空間と、アウトドアキッチンを備えたダイニングは、季節や気分によって多様な家族の過ごし方を許容する。さらにその外周にも庭を設けることで、コートハウスの構成でありながら外の季節や気配を生活に取り込むことを可能にした。各室に設けた開口部を通じて中央の庭を軸に風が巡り、空気が循環するよう環境計画にも配慮している。また浴室から庭を通りアウターリビングまで連続する動線は、サウナ利用時の外気浴としても機能し、内外が緩やかに交差する居住体験を生み出している。
周辺環境に開く店舗階と、外部から守られながら開く住居階。この二層の関係性により、地域に親しまれる店舗性と、日常と非日常を切り替えられる住まいのあり方を同時に成立させた建築である。
| Date. | 2025.07 |
|---|---|
| Principal use. | 住宅 |
| Location. | 西日本 |
| Structure. | 木造2階建て |
| Site area. | - |
| Total floor area. | 212.23㎡ |
| Photo. | 矢野 紀行 |
| Assistant | 蝶野 慎明 |
|---|---|
| Structural design | 堀江建築設計事務所 |
| Landscape | Neat garden |
| Furniture | Time & Style |
| Kitchen | 松岡製作所 |
| Sauna | totonou |

























