House in Nyugawa
敷地は愛媛県西条市の平野の広がる地域。敷地周辺は適度な距離を保ちながら古民家が建ち並んでいました。建主の要望は日陰のできない広大な敷地面積(約250坪)を活用するために、ソーラーパネルを20KW以上載せたいこと、必要諸室を満たした2階建てであることでした。住宅では10kw以上の搭載で多いと感じますがその倍以上です。そのため、必要な屋根面積を決定した後に空間スタディを行うというアプローチで進めていきました。パネルを必要枚数載せると、必要諸室よりも屋根面積が大きくなり過ぎ不安定な形態になるため、ポーチ、テラス、バルコニーといった外部空間を配置しながら形状を整えていきました。さらに屋根を上下にずらし、南からの直射光を床と壁に反射させ、これを間接光に置き換えることで、安定した光を室内に採り込んています。軒を大きく伸ばし、外部空間を広げた結果、設備によって生まれた心地よい軒下空間をつくりだしています。