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About The Project
城北の家
南北を貫通する風のトンネル
松山市の中心部に建つ住宅。敷地の南方位は松山市内を走る路面電車の電停があり、西方位は6階建のマンションが建ち、東と北の方位は古くから残る住宅によって囲まれている。この都市的な様相が色濃い敷地において、いかにして守られながら開いた環境をつくるのかという両義性が主題となった。
配置の要望としては敷地南側に住宅、北側を将来開業する店舗のための余白を残す必要がある。まず都市型住宅の敷地としては十分なほどの面積があるため、南に余白を残しながら建物を配置し、そのヴォリュームの南北に風のトンネルを貫通させて両端に大きな開口部をつくった。南側の開口部前面は路面電車の行き交う南側はテラスと花壇、そして電車の騒音を遮断しながら光と風を室内に取り込むための塀を配置する。北側は建築予定の店舗部分以外は植栽で満たされたオープンスペースとし、ここから入り込む風が南側テラスまで通り抜け、さらには中央の吹抜けを介して2階のバルコニーまで抜けていく。各諸室も南北に貫通したリビングに寄り添うように配置することで、建物全体に風が通り抜ける計画とした。
Date. | 2015.03 |
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Principal use. | 住宅 |
Location. | 愛媛県松山市 |
Structure. | 木造2階建て |
Site area. | 198.45㎡ |
Total floor area. | 121.14㎡ |
Photo. | 矢野 紀行 |
Construction | 日吉産業 |
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Structural design | 藤木構造設計事務所 |