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About The Project
米湊の家
雁行形状による内外の繋がり
愛媛県伊予市に建つ三角形の敷地に建つ店舗併用住宅。東西の二方向に道路が走り、南で離合している。周辺環境は住宅や事務所、工場などが混在し、二面道路による開放性はありながらも囲まれている印象が強い。まず敷地形状に合わせて雁行させる平面計画とし、西側に対しては壁、南に対しては開口部を設けるというルールをつくり、雁行のずれによって生じた隙間から光を取り込む構成とした。開口部手前の余白には植栽を配置し、視線を緩やかに調整しながら内部からの景色に彩りを与えている。内部は大きな2層吹抜の大空間をつくり、ここを生活の中心とした。その大空間の外周をぐるりと囲むように上下階に諸室を配置している。さらに上下階共に床のずれ、天井高のずれをつくり、広がりや抜け、繋がりといった空間の多様性を生み出した。要望とされた店舗(鰻 日吉)は住宅と同様に雁行した形状の延長とすることで、建築全体を店舗のような設えとして表現している。
周辺環境との繋がりが制限される状況において、敷地内で豊かな外環境をつくりだし、内外の繋がりをつくった。この建築から派生して周辺環境が豊かな街並みになることを期待している。
Date. | 2023.02 |
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Principal use. | 住宅 |
Location. | 愛媛県伊予市 |
Structure. | 木造 |
Site area. | 291.00㎡ |
Total floor area. | 141.59㎡ |
Photo. | 矢野 紀行 |
Assistant | 棗田 直路 |
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Construction | 日吉産業 |
Structural design | 堀江建築設計事務所 |