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About The Project
光南の家
可変と不変の共存
広島市内を流れる本川と元安川に挟まれた市街地に建つ住宅。新旧の建物が混在するエリアで住宅のみならず店舗や工場なども建つ。敷地周りは古くから残る低層住宅が建ち並んでいるが、今後ますます更新されていくことが予測できた。
敷地形状は南北に奥行きが長く、道路以外の三方は住宅や店舗によって囲まれている。この状況と必要諸室から判断すると、必然的に敷地形状をオフセットした建築となるが、奥行きがあるために北側に配置される居室に採光がとれない。そのため2つの棟が廊下で繋がるような、平面上でのコ型の構成を採用した。コ型の溝部分を光庭とすることで採光だけでなく通風も確保し、建築全体に光と風を循環させる。さらに光庭を通して居室間の視線を交錯させることで、2棟間の連続性と上下階のゆるやかな繋がりをつくりだした。1階は半屋外の土間空間を広く取ることで市街地と繋がりをつくり、居室を開放すれば土間空間から光庭まで連続し、内外を横断した多様な使い方が可能となる。さらに都市の移り変わりに合わせて土間空間の用途を変更できるように設えた。
都市がどのように更新されようと採光と通風は変わらず心地よく取り込まれ、更新に順応できる大らかな余白をつくる。この不変と可変の共存がこの住宅の豊かさとなる。
Date. | 2022.10 |
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Principal use. | 住宅 |
Location. | 広島県広島市 |
Structure. | 木造3階建て |
Site area. | 146.99㎡ |
Total floor area. | 157.85㎡ |
Photo. | 矢野 紀行 |
Assistant | 棗田 直路 |
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Construction | Cozy Cozy |
Structural design | 堀江建築設計事務所 |
Furniture(sofa) | Komatsu original |
Kitchen | Komatsu original |