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About The Project
中山の家
3つの分棟形式と隙間の関係性
敷地は広島市内の丘陵部に区画された閑静な住宅地。
一区画がゆとりある面積のため、前面道路以外はすべて住宅に囲まれているが、密集して建ち並んだ印象はなく穏やかな時間が感じられる場所である。建主はプライバシーを確保しながらも閉鎖的すぎないこと、さらに風の通り抜ける快適な住環境を望まれた。
まず敷地に3つの棟をつくり、南棟はパブリックスペース、北棟はプライベートスペース、東棟はガレージとした。それぞれ棟の隙間は玄関となる土間スペース、テラス、吹抜、バルコニーとなり、渡り廊下によって接続されている。南棟は前面に大きく庭をとり、軒を2mほど伸ばして軒先を低く抑えることによって適度なプライバシーを確保することができ、周辺環境の気配を適度に感じることができる。軒先の深さによる採光量の減少は、テラス2やバルコニー1、2といった棟の隙間から差し込む直射光を間接光に変換し、室内に穏やかな光を採り込むことによって調整した。さらに棟の隙間は風の通り道となり、南庭とテラス2の南北方向、テラス2と玄関土間の東西方向、さらに玄関土間と吹抜空間の上下方向に風道をつくることによって、室内の空気循環を促している。
Date. | 2014.05 |
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Principal use. | 住宅 |
Location. | 広島県広島市 |
Structure. | 木造2階建て |
Site area. | 270.47㎡ |
Total floor area. | 196.73㎡ |
Photo. | 矢野 紀行 |
Construction | 有限会社 ホームテック |
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Structural design | 藤木構造設計事務所 |
Award | 第15回ひろしま街づくりデザイン賞 部門賞 第8回ひろしま建築文化賞 優秀賞 第18回電化住宅コンテスト 審査員特別賞 |
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Press | モダンリビング No.222号 照明デザイン究極ガイド 建築知識 2015年10月号 |