OBATA CLINIC
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OBATA CLINIC
大屋根に包まれたクリニック
広島市の郊外型ショッピングモールに、内科クリニックを移転開院する計画。
従来の白色で無機質な空間ではなく、親しみやすさを感じられるクリニックとしたい。このクライアントの要望を満たすべく「木で包まれたひとつながりの空間」を提案した。壁と天井をオーク材で揃え、天井を傾斜させることで、大きな屋根に守られているような空間である。大屋根はクリニック全体を包み込み、明るく伸びやかな空間を実現させている。敷地がショッピングモールということは、賑わいを途切れさせないよう休診日も演出する必要がある。そのため大屋根の間接照明が、各店舗間の温度差をなくす効果を図っている。既存の高い天井高さをそのまま利用して開放性を得ることもできたが、一方で空調の設備負荷を増大させることにつながる。そのため天井を傾斜させて高さに抑揚をつけたことが開放性に加えて適正な室容積を調整する一助となっている。
親しみやすさという要望に加えて、モールに対して開く、プライバシーはしっかりと守る、という稀な敷地条件であったが、開くこと、閉じることを明確に現していくことで、両者が共存する豊かな空間が生まれたのではと感じている。
Date. | 2010.11 |
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Principal use. | 内科クリニック |
Location. | 広島県広島市 |
Structure. | - |
Site area. | |
Total floor area. | 174.58㎡ |
Photo. | 矢野 紀行 |
Construction | 大昌工芸株式会社 |
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Press | 商店建築増刊「Clinic & Pharmacy Design」 商店建築 2012年4月号 DECO JOURNAL vol.188 dezeen magazine architecturephoto.net |
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