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About The Project
八幡の家
多方向の景色を繋ぐ
広島市の郊外地に計画した住宅。敷地の西は八幡川が流れ、北に目を向けると湯来温泉に繋がる山並みを望むことができる。さらに南隣は生家の雑木林が敷地と連続し、多方向に景色が望める環境であった。
このたびの計画は「多方向に景色が繋がる住宅」として、各方位に合わせた固有の見せ方を考えながら全体を構成している。つまり「暮らしと景色をつなぐ結節点」のような住宅がこの場所にふさわしいのではと考え、計画を進めていった。
【南方向】
正対する生家の雑木林との繋がりをつくるため、L字型の南庭とLDKを配置した。開口部は庭に合わせてL字に開放でき、庭と合わせて奥行きの深い軒下空間をつくった。さらにリビングの延長として客席のような大階段をつくることにより、腰をかけて庭の景色を楽しむことができる。
【西方向】
八幡川を望むことができるが、川沿いの交通量が多く視線と日中の騒音が大きいことを考慮して「傾斜塀」を立てた。塀を斜めに切ることで「開く」「閉じる」の中間的な状況となり、閉じながらも視線の抜けた景色を楽しむことができる。さらに屋根と合わせた塀の勾配が建物と一体的な繋がりをつくり出すとともに、遠景に見える山並みとの調和を図っている。
【北方向】
階段の踊り場を拡張し、カウンター設けて書斎スペースとした。階段の昇降だけでなく、景色の移ろいを感じながら読書などを楽しむことができる。南側と書斎カウンター上の開口を開放することで南北に風が通り、さらに2階廊下の開口も開放することで、上下方向にも風が通る計画としている。
生活の主体をリビングだけではなく、様々な場所で過ごす空間があることが、この住まいの性格となった。場所を固定しない、風景を限定しない暮らし方がこの環境での過ごし方だと考えている。
Date. | 2018.07 |
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Principal use. | 住宅 |
Location. | 広島県広島市 |
Structure. | 木造2階建て(耐震等級3) |
Site area. | 290.25㎡ |
Total floor area. | 126.77㎡ |
Photo. | 矢野 紀行 |
Assistant | 原田 豊嘉 |
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Construction | キリン木材 |
Structural design | 堀江構造設計事務所 |
Furniture | CRAFT JOURNAL |
Kitchen | 松岡製作所 |