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About The Project
横川の家
ガラスの欄間による開放性
広島市内に位置する集合住宅のリノベーション。
南北にバルコニーがあり、かつ敷地周辺は高層の建物がないため、採光と風通が得られやすいことが特徴的な空間である。この親世帯から受け継いだ空間を小世帯の住まい方に適応させるべく計画が始まった。従来の採光の入らない水回り空間ではなく、生活のメインとして配置したいという要望のもと、南側開口部の隣にキッチンを、さらに洗面室や浴室などの空間もバルコニー近くに配置することで、明るい光が差し込む水回り空間とした。そのため空間の中央にリビングが配置されるが、ここまで彩光を取り込むために壁及び建具を1900mmまでとして、その上部をガラスの欄間とすることにより、南側からの採光を奥まで取り込んでいる。ガラスの欄間はすべての居室に適用することで、分かれながらも天井はひとつながりとなった。居室間を仕切る建具を開放すると南北へ抜ける風の通り道となり、鴨居を多方向に通した箇所は建具配置を変えることで、3つの居室まで分けることができる。
水回り空間の配置を南側に配置したこと、それによる採光量の減少を補う手法として、ガラスの欄間を考えた。鴨居も多方向に伸ばすことで空間の可変性もつくりだせたと考えている。
Date. | 2013.05 |
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Principal use. | 住宅(リノベーション) |
Location. | 広島県広島市 |
Structure. | - |
Site area. | - |
Total floor area. | 77.67㎡ |
Photo. | 矢野 紀行 |
Construction | 有限会社 ホームテック |
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Award | 第17回電化住宅コンテスト2013 優秀賞 |
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