2018.10.21
河口湖まで行ってきました 後編
前回の河口湖の施設「CASA MIA」の続編です。
私達が宿泊させて頂いたモデルハウスはこちらです。
外壁材やサッシや玄関建具など、ヨーロッパからの輸入品とのこと。
玄関扉は30年経ってノーメンテナンス。巨大でかつ木製なのになぜ?と思って質問してみると
下地は鉄製とのこと。厚みも70mm!どうりで重かったけどこの質感、重厚感は日本にはないですね。
室内はエアコン等はなく、輻射熱の暖房機器で家全体が暖められていました。
部屋間に温度のヒエラルキーがなく、どこにいても暖かい!
石油の給湯器とのことでしたが、ランニングコストは気になります。
下の写真は朝の様子。
朝の雰囲気も木漏れ日が差し込んで心地よかったですが、
夜の間接光の演出が勉強になりました。
この住宅は天井にほとんど照明がついていません。
壁面のブラケット照明、スタンド照明、置き型の照明のみでこの明るさ!
私達の設計では過剰に照明を付けているのかもしれません。
最低限の照明のみとして、そこから足し算をしながら加えていくことが理想かもしれませんね。
30年前の住宅ですが、老朽化を感じさせない、むしろ経年変化の豊かな表情をつくりだしています。
家具は現行モデルですが、全く違和感無く置かれている様子を見ると、
時代に左右されないものづくりの精神を体感できたように思えました。
これからの私達の設計の糧になった体験でした。ありがとうございます!